湘南ロードバイク日記

ラクして速く走る。それこそが。

eTapかDi2か!? SRAM電動コンポに変えるべき理由を考えてみた

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(カンパのEPSもあるんですが・・・・・・・)

プリオーダー始まって、SRAM etap の話題でもちきりですね。

今のところ、グループセットでの販売のみなので価格が4000ドル。

グループセットで買うなら、ヘタしたら完成車買ったほうが安いだろう。

eTapを買うなら、シフター・フロントディレイラ・リアディレイラ(+バッテリー関係やブリップ関係、ファームウェアドングルなど)の電動部分だけで約2000ドルなので、それほどでもなく、クランクやブレーキはシマノを使いたいので、こちらを買う人がほとんどでしょう。

 

ドル建てで書くのは為替相場がまだ激しいからです。ちょうど昨日はマイナス金利発表で強烈な昇竜拳発動してしまいましたね、一気にドル高円安へ戻り、輸入が不利になりました。

 

このように今はマイナス要素しかないので、実際eTapを導入するのはまだまだ先になりそうですが、今一度eTapを導入すればどういうメリットがありそうかを挙げてみましょう。

 

「無線でスッキリする!」というのは確かに一番のメリットなんですが、それだけでコンポ交換するのは、早計な気がします。

ワイヤレスシフティングも・・・

1999年のマビック メカトロニックや

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History | Mavic - 日本

 

2012年のTiso ワイヤレス12速コンポ と

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http://www.tisobike.com/

 

そこそこ長い歴史を歩んできていますね。

そして2016年のSRAM eTap。私が今のDi2から交換したいと思った理由を電動という観点から2点挙げたいと思います。

 

電動のメリットはやはりシフトスイッチの増設に限る!

すべての電動コンポはSRAM RED22の軽さには勝てないわけですから、コンポとしての強みはワイヤー式では絶対できない、シフトスイッチの増設・配置の自由にあるでしょう。

現在のロードバイクはスイッチだらけです。試しに私のバイクのハンドルバーを見てみると・・・・

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・左右シフターにスイッチ4個

・サテライトスイッチで2個

・スプリンタースイッチで2個

・Di2 リモートスイッチ(Dura-Ace 9070のみ搭載)で2個

 

の合計10個のスイッチが付いています。多すぎ!

しかももっと増やせるという。

しかし、こんだけスイッチがあっても自由度はそんなに高くありません。

 

Di2 リモートスイッチはGarmin Edge用なのでシフトとは関係ないですが、これは結構押しづらい。スイッチが小さいし、硬いブラケットフードの上から押すので少し力が要る。

まぁ夜に、サイコンのバックライト点けるときとかは便利なんだけど・・・

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Garmin のリモートスイッチでもいいかなという印象です。

それに将来的にはサイコンは消えて、スマートグラスに表示されると思うので、リモートスイッチはなくてもいいでしょう。

 

そしてスプリンタースイッチやサテライトスイッチも不満がある。

両方とも確かに便利で恩恵をかなり受けてはいるが・・・

まずスプリンタースイッチは、コネクタ形状がスプリンタースイッチ専用になっているので、左右のレバーにそれぞれ1つしか付けられない。

 

次に、サテライトスイッチだが、だいたいこう↓つけるように作られている。

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ヒルクライム時にシフティングしやすいようにとのことで。

 

もちろん前につけるのもアリだが・・・

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 http://www.cyclowired.jp/image/node/81133

 

私がサテライトスイッチを買った理由は、ロードでTTポジション(もちろんDHバーは使わない)をとる場合に、いちいち右レバーに手を伸ばすのが面倒だったからです。

下ハンより両腕をハンドル中央に畳んだほうが顕著に空気抵抗を軽減でき、出せる出力は減っても下ハンより速いですからね。

ただ、このスイッチの位置もベストじゃなくて、ステムの側面とか、サイコンの裏とかにも本当は付けたいのですが、サテライトスイッチの形状で設置しにくいのです。サテライトスイッチ分解して、オリジナルスイッチにしたこともありましたが、結局妥協して今の位置に・・・

 

このように、Di2ではスイッチの増設ができても、ユーザーがカスタムできる要素が少ないのが現状なんです。

 

多分そのうち、3Dプリンターでスイッチの筐体を自由に作成してくれるサービスが出てくる・・・・はず。

 

一方SRAM eTapでは

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Blipsを使って、簡単かつ自由な位置にスイッチを置けそうですね。

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一見そんなにスマートじゃないかもしれないが、こんぐらいゴツくてデカい方が絶対使いやすいと思います。

このBlipsがDi2に対して持っている強みですね。

 

ファームウェア・PC設定などのソフトウェア面

これはあまりインプレとかで触れられていないですが、かなり重要な問題だと思います。ファームウェア・アップデートの話です。

Di2ではコンポのソフトウェア・アップデートやシフト方法の設定にE-tubeソフトを使います。

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Di2の場合、まずPCに有線で繋がなければならないのですが、接続機器が高価で、かつそんなに頻繁に触るものでもないので、ショップにやってもらうという人も多かったのではないかと思います。

 

このソフトがダメなところが、当初はWindowsでも特定のバージョンにしか対応していなかったりとひどかったです。もちろんMacになんか使えません、いまだに対応なし、これからもないでしょう。私はMacの仮想デスクトップでWindow動かして、接続しようと試みましたが、ソフトは動くものの接続が認識されず結局ダメでした。

海外フォーラムでも、いつになったらMac対応するんだ!、と意見されています。

 

eTapではファームウェア用にドングルが出ていますね。

 

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コンポは有線でもまだいいかもしれないけど、こういうソフト機能はワイヤレスでなければ厳しいでしょう。将来には、スマホでコンポの設定を操作できるようにしなければならないのは必須なんですから。

もちろんSRAM eTapはWindows ・Mac両方に対応です。

ソフトウェア面でアメリカに日本が潰されるという典型的図式が、ここでも成り立ちそうな予感がします。

 

以上の2点が、SRAM eTap推しする理由でしょうか。

 

依然はロードをSRAMコンポで走っていたので、これを期にカムバックしたいです。

しかし、無線のeTapに、最軽量のRed22と最強の布陣ですね・・・

 

続き(アップデーターをダウンロードしてみた)