CrankTipペダルとVISTAペダルの比較
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CrankTip ペダル インプレ このペダルを作ったのは誰だー!!
の続きです。
世にも珍しい、CrankTipペダルとVistaペダルの横並び。まさに誰得
2つのペダルの形状の違いを見てみます。
ちなみにVistaペダルはこんな鉄のクリートを使います。
摩耗がほとんどないという経済的なアドバンテージがありながら、床が濡れてるとSpeedplayなんて比べ物にならないくらい滑ります。クリートをハメるのは一見すると先っちょが小さくて難しそうですが、慣れればそんなに困難ではなかったです。シマノ、ルック並の速さでは着けられませんが。
この特殊すぎるクリートと、ペダル本体の固定機構の頼りなさ、ダメダメなクリートネジ(要交換&改造)のおかげで、とても常用できるモノではなかったです。
ただVistaペダル、重量が優秀でペア240g位だったと思います。着脱機構さえしっかり造れば生き残れたかもしれないのに残念です。
次にCrankTipペダルとVistaペダルのプロファイルを見てみましょう。
長さは私がノギスで目分量測っただけなので、まったく厳密ではないです。そもそもかなり異質な形状のペダルゆえ長さを測ることも難しいので。
やはりVistaペダルの方がQファクターが広くなり、CrankTipと比べて片側6mm、両側では12mmも広がります。ちなみにシマノPD-R550のペダルネジ取り付け面-ペダル踏み面中心までの距離は約50mmでしたので、CrankTipペダルは標準的なペダルと比べて、約16mm前後 Qファクターが広がることになりますね。
また踏み面の中心とペダル軸とのオフセットは、Vistaの方がCranktipよりも2mm前方にあります。CrankTipはペダルが前後の動く機構になっています。この辺は感じたとおりでした。
続いて、ペダル踏み面の高さ、スタックハイトは
ペダルだけ見ると、Cranktipの方が深かったです。スタックハイトで言えば、-13mmですね。ただこれに関しては両者ほぼ同程度なのではないかと感じました。というのもクリートがVistaのものはやはり薄いですから、クリート込で考えると、両者のスタックハイトにそれほど差があるとは言い難いです。
CrankTipは800g弱の重量さえどうにかできれば、着脱もシマノと変わりませんし、もっと使ってもらえるかも。とはいえ、ロードのペダルはほとんど大手メーカーの独占状態にあって、なかなか新しいアイデアを実現させにくい領域ですからそこに踏み込んくる姿勢が非常に好きです。他にも特殊な機構のペダルといえば、足巧とかニコラペダルがありますが・・・
しかし、パワーメーターがペダル型に移行しつつある現在の状況では、ペダル縛りによってそれも叶わないかもしれません。