湘南ロードバイク日記

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負荷付き3本ローラー ELITE Arion Mag AL13のパワープロファイル, 速度vsパワー表の検証

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負荷付き3本ローラーのElite Arion Mag AL13を使っているのですが、Eliteが公表している、どのくらいの速度で回してどのくらいのパワー, 出力がかけられるのかというパワープロファイルグラフが正しくないのではないかと言われています。

自分がネットで見た限り、これを検証している人はいて公式情報が違うことは明らかなようですが、皆、体重(厳密には車重+体重の全重量)とタイヤ空気圧の条件が当然異なります。また海外の掲示板でインプレを見ると、一部の人はEliteのグラフはおおむね正しいとしている人もいます。そこで体重と空気圧がElite Arion Mag AL13のパワープロファイルに与える影響を調査してみました。今回は体重による影響の検証です。

 

検証方法

Arion Mag AL13はマグネットによる負荷調整が3段階可能です。パワーをかけることが目的のローラー台なので、負荷は当然一番上の段階のみで調査しました。パワーはパワータップで計測。ローラー台上で速度を上げていき、速度 対 パワーのグラフを作成することが目的です。まず始めに、通常状態として車重8kg+体重54kg=全重量62kgの状態で計測しました。次におもりとして、重量8kgのバーベルをベルトで背中に固定し、もう一度ローラー台で計測を行いました。つまり2回めは全重量70kgの状態です。体重が62kgの人が乗ったと考えてもいいと思います。ステンレスボトルに水を満杯に積めばもう2kg位増やせたかも知れませんが、これでも結構フラフラしてしまって計測しにくかったのでご容赦下さい。空気圧は前後7気圧で行いました。

 

結果

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上のパワープロファイルグラフがElite公式のもの(比較するのはP3です)。下が今回の調査で得られた結果です。少なくとも8kgの重量差ではパワープロファイルに有意な差は見られませんでしたので、体重による影響は少ないと言えそうです。

Elite公式のグラフでは40km/hで500W以上かけられるものの、実際には380W程度だということが分かります。Eliteで30km/hでは380Wに対して、実際には250W。Eliteで25km/hでは300Wに対して、実際は200Wとなりました。

負荷付き3本ローラーは速度域が下がるので静かにトレーニングができるものです。しかし40km/hとなると3本ローラーでは、かなりうるさく振動が大きくなる速度域ですから300W超のトレーニングでは注意が必要になりそうです。Elite Arion Mag AL13の負荷機構をバラすと、マグネットを追加すれば簡単にさらなる負荷アップができそうですから、300W超トレを周囲に迷惑かけずに行うには要改造となります。

 

ただ今回はタイヤ空気圧を7気圧と、3本ローラーで使うにはいつもより高めに設定しましたので負荷がかかりにくいという印象がありました。いつもは4,5気圧で使っています。公式のグラフももしかしたら低気圧で行っているんでしょうか?(それにしても相当低気圧にしないといけないような)

次回は空気圧を変化させて、パワープロファイルに与える影響を調査してみたいと思います。今回のようにおもりを背負う必要はないので、楽にできそうです。